ブレーキパッド交換(Front)
所要時間:約20分ぐらい?リアに比べれば楽なのかな。掃除は面倒だけど…。
使用工具類
- 12mmボックス
- 5mm&6mmヘキサ
- マイナスドライバー(大)
- 金ヤスリ
- 鉄棒(?)
- モリブデングリス
- #1200ぐらいの耐水ペーパー
格闘手順(右側)
(1) パッドピンを緩める
まずはコレ。別にキャリパーを外してからやってもいいんですが、キャリパーが固定されていた方が力が入るのでこの段階でやったほうがあとあと楽ちんになる模様。
パッドピンは隠しネジになってます。最初に←の隠蔽用ネジ(?)をマイナスドライバーで取っちまいやしょう。そうすると、下の画像のようなパッドピン本体の頭が出てきますので、これを5mmヘキサで緩めます。
この段階ではまだピンを抜かないほうがいいと思います。のちにキャリパーを外すときにピストンとブレーキディスクがガツガツ当たって変な風になるとイヤなので。
(2) キャリパーを外す
おもむろに12mmボックスレンチで←のボルトをさくっと外してしまいやしょう。
ボルトを外したらキャリパーを上下に揺すりホイールのRとキャリパーの外側のRがあうようなところを探して「すぽっ」とキャリパーをサポートごと抜き取りましょう。
※そのまま「ふん!」って抜こうとしても引っかかって取れなかった模様。
(3) パッドを取り外して大掃除
(1)で緩めておいたパッドピンを抜いてやればぽこっとパッドを引き抜けます。こんな感じに(←)。
外したらここで汚くなってるであろうピストンやらなにやらをガシガシ洗いましょう。台所用洗剤で大まか(ほとんどこれで落ちます)に落とし、こびり付いてるようなものは水気を取ってからクリーナーで浮かせて落とすようにしたほうが遥かに経済的。
※ほんとはこの時点でピストンをちょっと余計に出してキワの部分も洗いたいし、奥のほうも洗いたいのです。ピストン出しはディスクの厚み-1~2mm程度のスペーサーをかましてレバーぎゅっ!で出来るとは思うのですが、奥の方を洗うにはピストンを回す手段が見つからない。なんかいいアイテムないかなぁ…。
(4) 新パッド投入の前に
前準備ということでパッドがすり減って余計に出ているピストンを押し戻してやりましょう。でないと多分パッドは入ってもディスクが入る隙間がないとかという状況になるかと思うので。
このとき、各ピストンを個々に押して戻すと『一個は押し戻したけど、ほかのピストンが飛び出してきた!』なんて状況になることが結構あったりなかったり。ですので、ここは一旦取り外したボロパッドをもう一回仮組みしてパッドとパッドの間に鉄棒を入れ、テコの原理を利用して3ピストンを一気に押し戻します。
んで、その結果がコレ(←)です。ま、ぴったり押し込んじゃえば文句はないでしょう(笑)。
あと、新パッドのかどを←のように金ヤスリで落として面取り。
「これをやるとなにか効果があるの?」って聞かれちゃうと困っちゃうのですがどっかの雑誌で見てやったほうがいいかなと判断して以来、おまじないのようにやってますw
さらにもう一仕事。
サビていたり汚かったりするパッドピンをきれいにしてグリスを塗っておきましょう。サビていた場合は#1200ぐらいの耐水ペーパーなどでサビを落としてとにかくきれいに。ペーパーで磨くと真鍮な色が落ちますが、まぁ・・・気にせずに・・・。
んで、きれいになったらモリブデングリスを塗ってグリスにゴミなどが付かないように一時保管して置きましょう。…いや、装着寸前に塗ったほうが楽だよな(苦笑)。
※いい加減ボロいと判断した場合は交換。DAYTONAのSUSパッドピンなんていいですね。隠しネジも不要となるはずですし。一本¥1,800位しますがorz
(5) 新パッド投入
パッドを取ったときに見れば分かるかと思いますが、なぜかパッドの裏にへんなステンレス製(憶測)のプレートが付いてます。いや、正確にはそのプレートにパッドがはめ込まれてると言うべきですかね。
存在理由は全く持って分かりませんが、付いてるものは付いてるんで新パッドのほうでもその通りにしてしまいやしょう。(←)
古いパッドを取る時に覚えておきゃよかったもののパッドピンと反対側のパッドをはめ込むところ(←の赤丸)が分からずに10分ぐらい悩んでた記憶あり。ということで画像押さえときました(笑)。
2つとも同じようにはめ込んだらキャリパーの奥側(?)にある板バネでパッド押さえてあるのでちょっと親指で押しながらパッドピンを入れて5mmヘキサで締めましょう。ついでに (1) で取った隠蔽用ネジもここで締めちゃいましょ。
パッドピンの頭と隠蔽用ネジは固着防止の為、グリスちょい塗りしておいたほうが吉です。
あとは、(2) 逆の手順でキャリパーを元に戻して固定ボルトを12mmボックスレンチで締めて完成。続いて左側へいっきまーす。
格闘手順(左側)
ほぼ右側の手順と一緒ですが、キャリパー固定ボルトだけ違います。その相違点だけを読み替えて側と同じように換装してください。
その相違点なんですが左側はD-CBS機構がモロに入ってきます。
が、別になんてことはなく、ただ前後連動用のピストン(多分)を固定してるボルト(←の赤丸)と、キャリパーサポートを固定しているボルト(←の青丸)を6mmヘキサで取ってしまえばキャリパーはさくっと取れます。
いじょ、左側も交換完了したら後処理をしましょう。
後処理
かなり重要です。まぁ重要って言っても大層なものでもないのですが、しっかりと「すかすか状態」から元の抵抗を感じるようになるまでブレーキレバーをにぎにぎして下さい。
もし、これを忘れて乗り出してたら、「いざ!」って時にブレーキが全く持って利きません。いやほんとに(汗)。あと、暫く効きが悪いので、安全な場所(なんてあるのか?)で急制動を連発して慣らしを行いましょう。