SBB First Impression
'00 CBR1100XXの唯我独尊的ふぁーすといんぷれっしょん
『 High Speed Touring Machine 』
コレが一番当てはまる形容ではないでしょうか。「ここは他より群を抜いている!」とか、くるくるましんとかではなく、あくまであらゆるシーンをそつなくこなす、Touring思考のオールラウンダータイプなバイクかと。そんなわけで、峠とかに行ったときはやっぱり重いので、かなりの運動になります(笑)。ソレがメインな方はスーパースポーツ系に・・・。
まぁ、乗り手次第だと思いますが、ヲレはヘタレライダーフルブースト状態なのでまったり行きますよ、えぇ・・・orz
外観
でかい?
ZZ-R400からの乗り換えだったからか、大きさの抵抗感はあまりなし。取り回し(特に転回)はたしかに前よりもめんどくさくなりましたけど、全副は変わってないので乗ってるときは違和感はなし。
配色は?
単色系好みのヲレにとってはしんぼーたまらん状態。なんといっても最大のお気に入りが両サイドにあるロゴ。『黒地に深紅のXX』・・・ハァハァしちゃいますね。
'00モデル以外で調べた限りではフレームは黒ってのが大抵。・・・てことはですよ?この組み合わせ(フレーム、ホイール共にチタン)、XXロゴ赤の組み合わせってのは'00にしかない?・・・ひょっとして『ミレニアム エディション』?(←と勝手に妄想しているのであんまり気になさらずに)
他はどうよ?
バックミラー一体型ウィンカーがなかなかデキたやつで、ミラーの角度はそのままでぱたぱた畳めるので、一瞬で「通常仕様」から「すり抜け仕様」に早変わり。これはありがたい。
転倒時も可倒式なのでだいたいはミラーステーが折れるぐらいで¥1.3k程度で収まります(←体験済)。
メーター類
- 燃料計(残量4Lを切るとオレンジのLED点灯)
- 水温計
- デジタル時計
- 320km/h (330km/hまでキザミあり)のスピードメーター
- タコメーター(レッドゾーンは11,000rpmから)
- オドメーター
- トリップメーター×1
- Immobilizer system (HISS) indicator(グリーンLED)
- FI、High、L、R、OIL、Nの各インジケーター
ってなもので構成されています。ぱっと見は『999の機関車内部』(笑)。スピードメーターが中央というのはやっぱりツアラー思考だからってことでしょうか。まぁ、タコメーター見ながらカリカリに走るってことはない(=走れない)のでこのほうが見やすくていいかなと。
残念なことはトリップメーターが一つしかないこと。ZZ-R400のときは2つあって片方はツーリング時の走行距離計測。もう一つはオイル管理用として運用してたのですが・・・。
全体的な視認性は上の画像の通りで至って良好。夜間時でライトONした時はELバックライトっぽい色(実際にはELではない)で文字が浮かび上がる。ただ、夕方とか中途半端な照度のときはライトONしても視認性はイマイチ。つか、目を懲らさないと分からん。
防犯対策
この年式から導入されたImmobilizer system (H.I.S.S.)。なんでも、キーに埋め込まれたチップをイグニッション本体が同じもの(?)と認識しない限りキーを回しても電気的にエンジンが掛か らないという仕組み。仮に違うチップが入ったキーで回してもONにならず、先のグリーンLEDのインジケータが点灯しっぱなしになると。
まぁ、今となっては各社のほとんどのビックバイク系はイモビライザ標準装備ですけど、考えてみればこのモデルが先駆者だったのかもしれない。
電装系(ヘッドライトなど)
ヘッドライトは『ON/ポジション/OFF』の切替可能。ポジションにするとヘッドライト下のマメ球(笑)のみが点灯。ウィンカーはポジションランプとしては機能せず。・・・今はこれだとダメなんですけどね。常時点灯ですから(;´Д`)
ヘッドライトの輝度はそれなりですが、照射範囲が広くて見やすい。多分あの変なカッティングが起因してるのでしょうけど、ざっと見て前方150°は照らしてくれる。
これでハザードが有ったら文句なしなんですけど、逆輸入仕様なのでそんなのございませんw
乗ってみた感じ
足つき性
当方、身長175cm。股下は分かりませんが両足の踵がべったりではないがとりあえず付く感じ。これだと跨った状態でセンスタ外しはちょっと厳しいが許容範囲。多分シートが若干広めだからでしょう。
まぁ・・・60,000kmも走っていればサスがかなりヘタってきて、今では「両足超べったり」状態ですがorz
乗車姿勢
ちょっと前傾+ハンドル遠め。こりゃぁ腰が砕けると思い、ハンドルアップスペーサーを入れましたが、なんだかんだで慣れてしまい、今はSTD状態。・・・要は慣れるということですなw
エンジン始動
キャブ車とは異なり、キーをONにすると、フューエルポンプやらPGM-FI自己診断やらが動く・・・らしい。「きゅいーん」という音がしてるのでそれがそうなんでしょう。
結構賢いと思ったのがオートチョーク。寒いときとかはよく1,500rpmぐらいまで勝手に回転数が上がり、水温計の一番低い目盛りぐらいに達すると通常アイドリング回転数に戻る。・・・まぁ車では当然の機能となってますが。
試乗
総括するとバケモンです(笑)。1速Red付近まで回すだけで既に異次元速度領域。これってどういうことよ?どっかの雑誌で「0-100km/h=2"36」なんてデータが載ってましたが・・・納得。
まぁ、全体的にはコレと言ったクセもなくて至って乗りやすいバイクかなと。ただ、FI特有のドンツキはあり、コーナリング時に出るのがイヤだから1速分高いギヤで回しても中回転域。パーシャル出来るだけ持続なんてことはしてますが、良くも悪くも優等生HONDAの本領発揮ってとこですかw
ちなみに、サスの調整についてはフロントは皆無、リアも伸び減衰しか調整できないので全くと言っていいほど出来ず。まぁ・・・ヲレにとってはサスを調整してもなにがなんだかさっぱりなんでいいんですがね(藁)。
話を戻して、あとは各しちゅえーしょんでインプレしてみるてすつ。
市街地
「ちょい乗り町中ましん」としては”取りあえず”通用するかなと。そりゃぁデカい+クラッチ重い+熱いですり抜け不可渋滞時とかは死にますが、流れていれば3~4速フルオートマ的走行が出来るのでこれは楽ちん。
あと、すり抜けは意外に出来る。キモは先にも出たミラー。あの高さは丁度車のミラーと一致することが多く、一見ムリと思う隙間も畳めば結構通過出来る模様。
高速道路
パワーはある。ウィンドプロテクションがかなり効く。2軸バランサーのおかげで震動少なめ。長く乗ってもさほど疲れない。6速だけでさくっと流せる。追い抜きは5速に入れてりゃ事足りる。・・・まさに水を得た魚とはこのこと。
あと、高速域での車体のブレとかもなく、安定してます。さらにこのステージで本領発揮するD-CBSブレーキ。フットブレーキ踏まなくても右人差し指一本だけで、かなりの制動力が発生。ヲレの感覚では制動距離は短くなってるような。
ワインディング
・・・重い・・・。上りワインディングは車重を帳消しにするパワーがあるので楽しいんですが、下りは怖い・・・。そういや、まったり流しても疲れるような気がするようなそうでもないような。でもそれだけ充実感はあるww
あと、巷では「バンク角が少ない」なんてな話もありますが、バンクセンサーが長いのもあるような。これを取ると今度はジェネレーターカバーとかで火花を散らすことになるでしょうね。
雨天時
運動性能云々ではないんですが、兎に角リアタイヤから「水ハネ」が非道いんです。わざわざロングタイプのマットガードをつける方もいるぐらい。なにしろ「背中に引っかかってるんぢゃねぇか?」って思うぐらいに飛んできますからねぇw
オイルクーラーやラジエターに雨水が集中しやすいのか、止まってると下から蒸気がもわもわと。スクリーン、メーター、ミラー、ヘルメットのシールドをことごとく曇らしてくれるのでこれはひとたまりもありませんorz
D-CBS (Dual-Combined Brake System)
最初は違和感ありましたね。ブレーキレバー引くとフットブレーキペダルが固くなるとかなんだこれ?って感じでしたし。
でも、試乗時のところでもちょっとふれましたが、高速域からの制動はかなりのストッピングパワーが発揮されてると思います。逆に低速時、Uターン時でリアのみに制動を掛けたいという場合は・・・うーん。あんまり変わらない?
試しにリアだけ踏んでみてもリアがロックすることなく、フロントもがつんとは効かずにすすっと速度が落ちる感じでした。よってヲレにはキャンセルの必要性なしっと。
ラムエア
=気分的存在。メンテするときめんどくさい。以上、終了w
燃費
状況 | 燃費 |
---|---|
市街地 | 10~12km/L |
高速 | 14km/L |
ツーリング | 15km/L |
最高燃費 | 16.94km/L (2006北海道ツーリングにて計測) |
・・・結構燃料喰いますorz 普通であればFIのほうが燃費はいいんですが、SBBではそのセオリーが当てはまらず。せめて高速、ツーリングで20km/Lは行って欲しいものなんですが絶望的。
積載性
シートにはドキュメントホルダーがあり、車検証とかはここへ。
リアカウル内部には結構スペースがあるので、ヲレはパンク修理キット、ガムテープ、ウエス(=ぼろタオル)、エアゲージ、荷物ネットを常駐させてます。あと、デフォルトでU字ロックを格納できるようになってます。
ヘルメットホルダーはシート開けて引っかけるタイプで長期ツーリング等でリアに荷物満載状態だと使用不可。ちょっと面倒(リアカウル内の画像でフレーム横にフックが付いてるのがソレです)。
ただ、リアカウル横の穴にはちょっと注意が必要。センスタ掛けるときの取っ手があるので便利なんですが、リアカウルに収納してるモノがここから落ちたりします。・・・一回だけ落としたorz
荷掛けフックはリアカウルに左右2つ、タンデムステップに左右1つの計6つ。フックの形上、前後の力には強いが左右には弱い。でも、これだけでも結構荷物を固定出来る。さすがツアラーであるw
メンテナンス性
センスタ標準装備はいいんですがね・・・でも、フルカウルの宿命かな。問答無用でメンテナンス性は悪い。なににするにしても基本はカウル外しから。
ブレーキフルードはリアラインだけで500mlぐらいは必要だわ、プラグ交換なんて時はオイルクーラー側から攻めるか(マニュアルではこのやり方)、タンク側から攻めるか。タンク側にしても、ラムエアダクトが邪魔だし、タンクもフューエルポンプのおかげで完全に外すことは難しいし・・・。
・・・って悪いとこばっかしか見つからないしorz まぁタンクを”立てて”おくことは出来るのでなんとかなるんですがね。