チェーン調整
所要時間:約10分。気づいたらやってやりましょう。放置プレイすると結構燃費にも影響でます。
使用工具類
- スピンナハンドル(強いトルクを掛けられるのであると楽)
- 22mmボックス
- 27mmボックス
- 8mmボックス
- ノギス
※ちなみにスピンナハンドル+ラチェットとか回す枝(?)が2つないと出来ねっす。
格闘手順
(1) アクスルナットを緩める
その前にお約束でセンタースタンドは立てておきましょう。
アクスルナット(画像右)の方に27mmボックス+スピンナハンドル、アクスル本体(画像左)のほうに22mmボックスをあてがい、アクスルナットを緩めましょう。このときアクスルのほうも押さえておかないと単にアクスル全部がぐるぐる回るだけとなってしまうのでご注意をば。
※スピンナハンドルなしでも大丈夫ですが、やっぱり使った方が力の入り具合がまるで違います。てか、前にどこのものとも分からないラチェットハンドルでやったら見事にラチェットが壊れました。それ以来ちゃんとしたもんを使うようにしてます(汗)。
ちなみにアクスルナットはこの向きからするとハンドルを下に押すと緩みます。……間違えて引っ張って増し締めして涙を流したことがあるんですが…まぁそういうスキルを得たということで(笑)。
これでアジャストナットでホイールが前後に動くようになります。
(2) チェーンの張りを調整
8mmのボックスでアジャストナット回して張りが規定値になるように調整しましょう。規定値はセンタースタンドを掛けた状態で、チェーンの真ん中ぐらいの下側となっているほうが「幅25mm~35mm」上下に動くぐらいです。
調整は左右対称で少しづつやったほうがよいです。一応調整用の目盛りがついているのですがおおざっぱなものなのでヲレは使ってません。まぁ…『チェーンお亡くなりゲージ』としては使ってますが。
あわせ方はノギスや定規で左右のスイングアームからアジャストナットの頭までの長さを合わせながらやってます。
んで、各状況による調整はこんな感じになります。
- ■規定値>上下幅(だるだる)
- そのままアジャストナットを「時計回り」にして規定値になるようにチェーンを張ってやりましょう。
- ■規定値<上下幅(きつきつ)
- 一旦、アジャストナットを「反時計回り」にして規定値よりちょっと多めに緩めてから、さらにタイヤに蹴りを入れてホイールもちゃんと前に移動した状態(だるだる状態)にします。そこからだるだるのときと同様に「時計回り」にしてチェーンを規定値まで張ってやりましょう。調整は常に張る方向でやらないと誤差がでる可能性があります。
上限ぎりぎり、下限ぎりぎりとかでなく、だいたい真ん中の規定値に収まったらアクスルを仮締め。本締めではなく仮です。
(3) タイヤラインのセンター出し
ノギスなどで計りながら調整すればタイヤと車体はほぼ平行ですでにセンターは出ているのですが、念には念を入れて、ここで『うよ直伝(誰?(笑))ぱーふぇくとセンター出し』を行います。
やり方は至って簡単でアクスルを仮締めした状態でエンジンを掛けてリヤタイヤをブン回してリアブレーキを『がっ!!!』っと効かします。もし2人で作業 をしているのであれば、一人がリアブレーキを踏んだままにして、もう一人がアクスルを本締めしてやれば完璧にセンターが出ます。1人であってもブレーキを放してアクスルの位置がずれないように本締めしてやれば大丈夫です。
これはホイールが回る遠心力を利用してまっすぐ(多分ジャイロ効果ってやつ)にするっつうものだそうです。だからアクスルを多少動かせるように仮締めとしたわけでした。
(4) アジャストナット本締め
センターを出したあとアクスルを本締めしたらアジャストナットもちゃんと締めてやりましょう。回す方向は「反時計回り」です。
これで完成なんですが一応最終測定を行った方が無難だと思います。ぎりぎりで調整しているとアクスルを本締めしたときに変な方向に力を掛けて動いてしまってたま~にずれることがあるので…。
ちなみにアジャストナットを逆の方向に締めて走ると一発でチェーンがMAXまでだるだるになるのでご注意を。……いやいや、何回やったことか(苦笑)。
後処理
とくにねっす。